酵素ドリンクを使ったダイエットで低血糖を防ぐための注意点は?

酵素ドリンクを使ったダイエットで低血糖を防ぐための注意点は?

酵素ドリンクだけに置き換えるダイエットは、低血糖を防ぐ方法にはなりません。食事量を大きく減らしたり、長時間食べなかったりすると、酵素ドリンクを飲んでいても低血糖のような症状が起こることがあります。特に、糖尿病の薬やインスリンを使っている人は、自己判断で置き換えダイエットをしないでください。

酵素ドリンクで低血糖を防げない理由

酵素ドリンクは商品ごとに原材料や糖質量が異なり、飲めば血糖値を安定させられるとは限りません。糖質を含む商品でも、食事の代わりに必要なエネルギーや栄養を十分に補えるとは限らず、飲む量やタイミングによっては血糖値が上がった後に下がることもあります。

また、「酵素」が体内の血糖値を一定に保つことや、低血糖を予防することを意味するわけではありません。商品名や宣伝だけで、低血糖への効果を判断しないようにしましょう。

酵素ドリンクを使う場合の低血糖対策

低血糖を防ぐ基本は、酵素ドリンクだけに頼らず、食事を極端に抜かないことです。使用する場合も、次の点を確認してください。

  • 1食を毎回酵素ドリンクだけに置き換えず、体調や活動量に応じて食事を取る
  • 商品の栄養成分表示で、糖質、エネルギー、たんぱく質、脂質などを確認する
  • 空腹のまま運動したり、飲酒したりしない
  • 長時間の断食や、1日の摂取量を大幅に減らす方法を避ける
  • 外出時は、ブドウ糖や砂糖など、すぐに糖分を補給できるものを持つ

酵素ドリンクの糖質量は商品によって異なります。糖質が少ない商品や、糖質をほとんど含まない商品では、低血糖が疑われるときの補給には使えない場合があります。

低血糖が疑われる症状

低血糖では、次のような症状が出ることがあります。症状だけでは原因を確定できませんが、食事を抜いた後や運動後に現れた場合は注意が必要です。

  • 冷や汗、手の震え、動悸
  • 強い空腹感、疲労感、集中しにくい感覚
  • めまい、ふらつき、頭痛
  • イライラ、不安感、眠気
  • 意識がぼんやりする、ろれつが回らない

血糖測定器を使える場合は、症状が出た時点で測定すると判断材料になります。一般に血糖値70mg/dL未満は低血糖の目安とされますが、数値が測れない場合でも、強い症状があるときは無理に我慢しないでください。

低血糖の症状が出たときの対応

意識があり、飲み込める状態なら、ブドウ糖や砂糖を含む飲料など、すぐ吸収される糖質を取ります。目安としてブドウ糖15g程度を取り、改善しない場合は15分ほど後に再確認します。使用する製品の表示や、医療機関から受けている指示がある場合はそちらを優先してください。

  1. 安全な場所で座り、可能なら血糖値を測定する
  2. ブドウ糖や砂糖を含む飲料などを取る
  3. 15分ほど経過しても改善しない場合は、糖質の補給を繰り返すか、周囲の人に助けを求める
  4. 改善後も次の食事まで時間がある場合は、再発予防のために食事や補食が必要になることがある

低血糖時に酵素ドリンクを使う場合は、糖質量を確認してください。糖質が少ない商品や、吸収に時間がかかる成分を中心とした商品は、緊急時の補給に適さないことがあります。

意識がない、けいれんしている、飲み込めない、呼びかけへの反応が悪い場合は、口から飲食物を与えないでください。窒息のおそれがあるため、周囲の人は救急車を要請し、必要な対応を取ります。

糖尿病の薬を使っている人は自己判断で置き換えない

インスリンや、血糖値を下げる作用が強い薬を使用している人は、食事量が減ることで低血糖の危険が高まることがあります。薬の種類によっては、食事を抜くときの対応が異なるため、酵素ドリンクへの置き換えや糖質制限を始める前に、主治医や薬剤師へ相談してください。

特に、薬を飲んでいるからという理由で自分で休薬したり、反対に普段どおりの薬を使いながら食事を大きく減らしたりするのは避けてください。薬の調整は、処方した医療機関の指示に従います。

低血糖と似た症状にも注意する

空腹時のふらつきや動悸は、低血糖だけでなく、脱水、貧血、血圧の変化、睡眠不足などでも起こります。酵素ドリンクを飲んで症状が一時的に軽くなっても、原因が低血糖だと決めつけないようにしましょう。

同じ症状を繰り返す、食事を取っても改善しない、失神した、強い動悸や胸の痛みがあるといった場合は、ダイエットを中止して医療機関に相談してください。

酵素ドリンクダイエットを中止したほうがよいケース

次の人は、酵素ドリンクだけに置き換える方法を避け、始める前に医療者へ相談することが大切です。

  • 糖尿病の治療中、または血糖値に関する薬を使用している人
  • 妊娠中、授乳中の人
  • 成長期の子どもや高齢者
  • 腎臓、肝臓などの病気がある人
  • 過去に低血糖、失神、摂食障害があった人
  • 食事制限で強い疲労感やめまいが出やすい人

健康な人でも、体調不良が出たまま続ける必要はありません。まず食事量を戻し、水分を取り、症状が続く場合は医療機関に相談してください。

低血糖を防ぐための判断ポイント

酵素ドリンクダイエットを行うなら、「酵素が入っているか」よりも、食事を抜きすぎていないか、糖質やエネルギーが不足していないか、薬との関係に問題がないかを確認することが重要です。

酵素ドリンクは低血糖の予防を保証するものではありません。食事の代わりにする場合は、置き換える回数や期間を増やしすぎず、症状が出たら中止してください。糖尿病の薬を使っている人や、低血糖が疑われる症状を繰り返す人は、自己判断で続けず主治医に相談することが最初の対応です。